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ほうあんのぞみ 選挙へ行こう!もっと社会に参加しよう!

2024年7月31日
ほうあんのぞみ
藤井


自分の暮らしに関わることを決める選挙に参加する
それってなかなか大変なこと


今年は小田原市長選があり、ほうあんのぞみの利用者さんと選挙に行きました。

のぞみで選挙のサポートをするのは、初めての試みです。今まで選挙に行ったことがある人は40人中、5人未満でした。行ったことがないから行かない、迷惑をかけそうだから…という意見もありました。わざわざ不安な場所に行きたくはありませんよね。でも、選挙がどんなものか知ったら前向きになれるかもしれません。
選ぶためには各立候補者の主張を知ること、主張の背景にある社会問題を勉強する必要もあります。「勉強かあ、めんどくさいなあ」と思うかもしれませんが、学生時代と違い、社会人になった今、自分から勉強しないとずっと知らないままです。自分の暮らしをとりまく問題、その解決法について学ぶことは損ではないはず!選挙は時代のアップデートのチャンスです。
そして、この取り組みは職員もサポートの仕方を一緒に学びました。本来、1人で行う投票行為に必要以上に介入せず、どのようなサポートがあれば投票できるのかを取り組みを通じて考え、観察し、次回への課題も見えてきました。
自治会選挙! 自分たちも選挙をしてみました
自治会選挙と時期が重なったため、選挙ポスターを作りました。
マニュフェストを取り入れる人もおり、本物に近い仕上がりです。
票を入れてもらうには、どうアピールしたら良いのか…
お友達に挨拶回りをし、「私に入れてね♥」と選挙活動する人も。
実際の選挙でもよくやっている戦略ですね。

実際の選挙に似た投票を体験することは、練習にもなります。いつかこの体験が役に立つ時がくるかも!
    投票所を作ってみる
自治会の選挙専用の投票所です。
仕切りと投票箱、本物の様式に似せた投票券を用意しました。
投票券の立候補者の横に〇をつけたら、折って投票箱へ。
実際の選挙は名前を書きますが、〇つけの形にしました。
全ての欄に〇をつける人や欄外に書く人、〇ではない人もおり、
無効票になる場合もありました。
待機している職員に代筆を頼めるようにもしました。
実際の選挙でも係の人に代筆を頼めます。
 
サポートした職員の感想

無事、希望者は期日前投票で投票することができました。メンバーに訊いたところ自力で投票できたそうですが、つきそいの職員は中に入れないため様子はわかりません。代筆などのサポートを頼む人はいませんでしたが、こうした補助があることを学べて良かったです。
一方で、立候補者の主張を説明するのに個人の考えや解釈が反映されてしまったりして影響を与えてしまうことに悩みました。最初は、立候補者の情報を集めてわかりやすく説明を加えた選挙掲示板を作る予定でしたが情報の取捨選択に偏りが出たり、立候補者本人の言葉ではないため正しいのかあいまいになってしまったりして、結局は一般と同じ選挙公報の貼り出しにとどめました。しかし、広報誌は読みにくく長文のため、利用者さんは理解するのに苦労している様子でした。
質問があればなるべく事実のみを伝えるように応えましたが、とても難しかったです。